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マイストーリー ~自伝時代~

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What’s My Story?

金型は斜陽? メーカーの奮闘記作成をサポートさせていただきました

自伝作成の一環として、福島県にある金型メーカー株式会社ケイ・エス・エム様の奮闘の物語を紡ぐお手伝いをしております。

その序章(第1章)の一部をお見せします!

第1章

300万円の金型――「作れば売れる」という幻想の痛みと学び

リード:

「失敗を語れる会社は、信頼できる会社だ」と本気で思っている。

私は佐藤伊知郎、株式会社ケイ・エス・エム(KSM)の代表を務めている。弊社は2026年をもって創業32期目を迎えた。金型設計・製造という祖業に始まり、医療機器開発、省力化機器の販売、そしてDX・AI推進にいたるまで、現在は4つの事業部を擁する組織へと成長を遂げた。これまでに手掛けた累計の開発案件数は、延べ2,200件を超える。

しかし、この32年の歩みは、決して平坦な「成功の連続」などではなかった。むしろ、幾多の挫折と、そこから血を流しながら掴み取った教訓の歴史である。経営者として、思い出すだけで今なお胸が締め付けられるような、恥ずべき失敗もある。

それでも私は、それを包み隠さず語りたい。それこそが、これからKSMをパートナーとして選んでくださるすべての方々に対する、最大の誠意であると信じるからだ。

すべての始まりは、あの未曾有の国難と、その裏に潜んでいた「見えない恐怖」だった。

▽震災と原発事故と…

2011年3月11日。東日本大震災、そしてそれに続く原発事故は、福島県のサプライチェーンを根底から破壊した。

「福島県の企業とは取引できない」。県外の企業との取引が次々と途絶え、地域全体に絶望的な孤立感が広がっていた。当時、まだ金型事業部の一本足打法だった弊社もまた、嵐の中に放り出された。

だが、私はそこで立ち止まることを拒んだ。「外がダメなら、内がある」。私たちは完全に逆張りの舵を切った。福島県内のお客様に徹底的に特化し、どこよりも安く、どこよりも速く金型を届ける強固なローカルサプライチェーンを構築したのだ。

自社工場のフル稼働に加え、韓国の協力サプライヤー3社と強固な連携体制を確立。迅速な攻めの姿勢が功を奏し、受注量は年を追うごとに2倍、3倍へと急成長を遂げていった。

目に見える成果、社員たちの活気、右肩上がりの業績。手応えは確かにあった。しかし、その歓喜の裏側で、私の心臓は別の理由で激しく鳴り響いていた。喉元に刃を突きつけられているかのような、強烈な「焦り」と「恐怖」が、私を捉えて離さなかったのだ。

▽金型は斜陽産業か

「金型は、いつかこの世界から消えてなくなる」。当時、業界紙や技術者の間で、3Dプリンター技術の急速な進化がセンセーショナルに報じられ始めていた。近い将来、わざわざ高額な費用と時間をかけて射出成形用の金型を作る必要はなくなる――。その危機感は、決して机上の空論ではなく、明日にでも迫りくるリアルな脅威として私の目に映った。

祖業が消えるかもしれない。会社を、社員を守るためには、今すぐ次の柱を立てなければならない。その強迫観念に似た情熱が、私を突き動かした。

自社の誇る精密な金型技術を活かして、一般の消費者に届く「自社オリジナル製品」を作れないか。夜を徹してアイデアを練った。そうして絞り出した答えが、一つの「ゴルフのティー」だった。ティーアップした際、矢印で打ち出し方向を視覚的に示せる、いわば上達を支援する教育機能を持った画期的なティーである。…(以下、続く)

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